皆さま、こんにちは✨あいだピアノ教室の講師、相田実久です♬
夏も終わり、過ごしやすい季節になりましたね🍂
12月の初めに大学時代の恩師のピアノ教室、20周年記念コンサートに参加させて頂きます。
私はブラームス作曲、主題と変奏Op.18b ニ短調を演奏予定です。
この曲は、ブラームスの作品《弦楽六重奏曲第1番》(全4楽章)のうち、ブラームス自ら1860年に第2楽章をピアノ独奏用に編曲したものです。1860年9月13日、ブラームスは41歳の誕生日の記念としてシューマンの妻であるクララにこの曲を贈ったのです。
実はブラームスは自分の師匠であるシューマンの妻クララに叶わぬ恋心を抱いていたと言われています。
公にできない、でもこらえきれない想いを綴って密かに手紙を送る日々が続きますがそれから3年後、恩師シューマンが他界。落胆するクララの姿に死してなお彼女の心の中に居続ける恩師の存在を感じブラームスは悩みます。そんな長い年月を経て、27歳になったブラームスが思いのたけを綴りクララに捧げたのが、この「主題と変奏曲」でした。
なんとも切ないものですね😢
本当か嘘かはわかりませんがシューマンは息を引き取る前にクララに
「おまえ、……ぼくは知っているよ……」
と言ったそうです。
これは何を知っていたのでしょうか。。。 2人が魅かれあっていたことを知っているよということなのでしょうか。。。
シューマンの死因は梅毒治療に用いられた水銀中毒ではないかと言われていますが精神病も患い、自殺未遂もしています。 これもクララとブラームスの関係に気付いたシューマンが悲感しての自殺未遂とも言われていました。
これまでブラームスを弾く機会はほとんどありませんでした。
ですがこの曲は学部2年生の時にコンサートで聴いて以来、大好きな曲となり人前で演奏することをとても楽しみにしています。
しかしなんと言ってもこの曲
弾きにくい!!!
私はあまり手が大きくないのでとても苦労しています…。
しかし重厚な響き、音の広がり、メロディライン、どれもとても美しいのです🥰
練習している時、ひとつひとつの和音に耳を傾け、響を確認し、メロディラインをなぞっていくことがとても幸せに感じます✨
なんというか音楽をしている!という感覚をすごく感じるのです。
この曲の変奏するたびに音数が増えエスカレートする曲調は、まさにブラームスの鼓動に聴こえます。
募る想いと決して結ばれないことを悟った現実、その叶わない不変の愛を、「主題と変奏曲」に託したのです。
皆様もお時間ありましたら是非聴いてみてくださいませ💐
Brahms // Thema und Variationen d-moll Op.18b
Brahms // String sextet Op.18
🌸相田実久🌸
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