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スタインウェイってどんなピアノ?

スタインウェイピアノは世界的に活躍するピアニストたちや音楽愛好家によって、1世紀半以上にわたって愛用されてきたピアノです。そしてこれからも弾き手、職人の手によって脈々と受け継がれることでしょう。一番の特徴は一台一台がオリジナルであり、芸術品であること。テクノロジーの時代にあって、今も工程の80%を人の手に委ねるピアノ作り、スタインウェイの響きは、熟達したマイスターの手によって個々の楽器の特性に添いながら生み出されています。

スタインウェイの歴史

スタインウェイ&サンズは、1853年にドイツ人移民のヘンリー・エンゲルハート・スタインウェイにより、マンハッタンのヴァリックストリートに設立されました。その後30年間以上にわたり、ヘンリーと息子たちはモダンなピアノを開発。以来、彼らは、熟練の職人から弟子へ、世代から世代へと受け継がれる技術を駆使して、1台ずつ製作してきたのです。スタインウェイは、プロのアーティストの98%によって選ばれるピアノとなりました。アーティストは報酬を受けることなく、スタインウェイを推奨しています。次世代へその伝統が受け継がれるスタインウェイは、投資対象としても評価されてきました。(https://www.steinway.co.jp/aboutより引用)

​他のピアノと何が違うの?

スタインウェイのグランドピアノはすべて手作りです。創業者のハインリッヒは、祖父は炭焼き職人、父は林務官という木に造詣の深い家で生まれ育ちました。このため、スタインウェイは伝統的に木材に対するこだわりが強く、グランドピアノの命である響板やリムなどの場所によって、適材適所の木材を選ぶ鑑識眼が脈々と受け継がれています。もっとも大切な響板には、世界でもっとも寿命が長い木(200年~500年)と言われる、北米原産のスプルース(マツ科トウヒ目)が使われます。その買い付けは100年以上同じ会社から続けていますが、買い付けた木材から実際に使える品質のものは半分しかないといいます。また、響板に使われる板は、すべてまっすぐに木目が通ったものだけが使用されます。グランドピアノの外側を囲む「リム」と呼ぶ板にもこだわりがあります。リムの美しい曲線は15枚から18枚の薄い板を貼り合わせた1枚の合板で作られています。その合板を一挙にグランドピアノの形に成型するという技法は、スタインウェイが開発したものです。他社のグランドピアノはリムを箱と考え、響板とリムの間に隙間をあけていますが、スタインウェイ・グランドピアノは完成したリムに響板が隙間なく貼り付けられ、ピアノすべての部材を音響体と考え、設計されています。これもスタインウェイ・グランドピアノだけの特徴です。

 スタインウェイ・グランドピアノの足を軽く叩いてみましょう。コーンと軽い音が響きます。ピアノの足までもが音響に資する楽器の一部なのです。

よく響き、澄み渡る、最高の音色のグランドピアノ

スタインウェイ・グランドピアノは、初期の最上のコンサートピアノの完成に満足することなく、現代に至るまで次々に改良を重ね、特許を取得している点が他のグランドピアノと異なる点です。その設計思想は下記のポイントに要約されます。

  • 強固な構造を持つこと

  • 楽器全体がよく響くこと

  • 高音域は繊細でクリアな音色、しかも豊かで伸びが良いこと

  • 低音・中音域は豊かな音色でかつフォルテッシモ(最大の音)とピアニッシモ(最小の音)の幅、すなわちダイナミックレンジを広げること

大規模なコンサート会場で、どのような小さな音を弾こうとも、会場の端までその美しい音色がはっきりとメロディを奏でることが必要であり、反対にどのような大音量で弾こうとも、その音色は豊かで美しく心に響くものでなくてはなりません。「神々の楽器」と呼ばれるもうひとつの理由がここにあります。

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